<リターナブルカップ>オールプレス・エスプレッソ虎ノ門カフェ vol.2
2023年9月、私たちにとって大事な一歩となる’A Less Plastic Project’がオールプレス・エスプレッソ虎ノ門カフェと共にスタートしました!テイクアウト時に使い捨てカップ以外の選択肢として、リターナブルカップの仕組みを導入した実験的なプロジェクトは成功を収め、1年後には正式導入サービスとなりました。今回は、プロジェクトの結果と参加したバリスタへのインタビュー記事です。
「借りて、返す」というシンプルなアイデア
リターナブルカップを始めるにあたり、30個のKeepCupをカフェに提供しました。オールプレス・エスプレッソ虎ノ門カフェはオフィス街にあり、そこで働く方々へ向けてお店でカップを借りて、使い終わったら返却するという仕組みを導入してもらいました※プロジェクトの詳細などは、こちらのブログでもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
使い捨てカップの削減に成功だけでなく、モチベーションにも変化が
2ヶ月間のプロジェクトの結果、200個弱の紙コップを削減することができました。(147回の紙コップ利用を削減)
お客様にリターナブルカップを案内することでお客様だけでなくお店のスタッフのサステナブルに対する意識にも変化がありました。
大きな一歩、実証実験を経て正式導入へ
当初は試験的な導入であったリターナブルカップのプロジェクトでしたが、お客様からのポジティブな反響により正式に導入されることになりました。オールプレス・エスプレッソ虎ノ門カフェでリターナブルカップをご利用いただくと1杯につき30円の割引が適用されます。また、マイカップご持参の場合もBYO割引が適用されます。
このプロジェクトをきっかけに、現在もリターナブルカップがリユースされ続け、使い捨てカップの削減に繋がっています。今回のインタビューはリターナブルカップの推進に携わったバリスタへ、お客様の反応や今後のアイデアについてお話を伺いました。
リターナブルカップを開始後、日々の業務に影響はありましたか?
お客様への説明や実際のオペレーションで特に困ることはありませんでした。このプロジェクトを通して、プロジェクトの内容やお客様の反応を見ることにより、自分自身や日本のサステナビリティーの意識を考えるきっかけになりました。
リターナブルカップで導入したKeepCupは、バリスタスタンダードデザインで設計されていますが、実際に使ってみていかがでしたか?
ラテアートが描きやすいというだけでなく、デザインやコンセプトがしっかりとしているからこそ、KeepCupを使うことでバリスタの気分もあがりました。紙コップで提供するときと作業の動きが変わらないところもポイントで、バリスタが直ぐに馴染むことができたのも導入が受け入れやすかった理由だと思っています。マイカップの中には、口が小さいものや蓋を回すものなど、デザインが様々でひとつひとつにあわせると時間が掛かる場合もあります。KeepCupは、忙しいカフェで働くバリスタの使い勝手を考えてデザインされたマイカップというだけあり、とても使いやすかったです。
特にオフィスワーカーに多く利用されたリターナブルカップ、プロジェクト成功の要因は何だと思いますか?
1番大きな理由は手軽だったことだと思います。家からマイカップを持ってくるアクションは面倒だなと思う方もお店で借りられるというハーフステップのような気軽さが良かったと思います。
お客様の反応はいかがでしたか?
まず最初に意外と沢山の方がリターナブルカップを楽しんでいることに驚きました。言ってみればお客様の手間が増えることを提案していることなので、興味を持ってもらえないのではないかという不安もありました。しかし実際は沢山の方にトライしていただき、中には毎回リターナブルカップを使う常連の方もできました。プロジェクトは2ヶ月で終わりましたが147回の使用があり200個弱の紙コップをセーブできました。プロジェクト終了後も、また続けて欲しいというお声をいただき嬉しく思いました。
逆に難しかった点、アップデートしたいことはありますか?
貸し出したカップを追跡することが難しかったと思います。リターナブルカップをオファーするお客様は常連の方のみと絞ってはいましたが、2ヶ月で3個ほどカップが無くなってしまいました。
※オールプレス・エスプレッソ虎ノ門カフェからのフィードバックを参考に、現在Less Plasticチームは、アプリなどを使ったトラッキングシステムの導入を検討しています。
取組を続けていくなかで、お客様の意識の変化はありましたか?
昨年のプロジェクトの後、今年の春よりリターナブルカップの貸し出しを再開、新しくBYO割引も始まりました。前回よりもKeepCupを選ぶお客様が増え、ご自身のオフィスからマイカップを持ってくる方もいらっしゃいます!使い捨てカップを削減しようという意識が広がってきているのを感じます。
日本でリターナブルカップは広がると思いますか?その為にはどのような変化が必要だと感じますか?
大切なのは継続してCO2を減らしていくことです。そして、活動を知ったカフェがスタートしやすい環境を整えることが大切だと感じます。
先ほども述べたようなカップをトラッキングできるような環境があれば安心です。そして特に日本は新しいことをやってみたいという素敵な個人店が沢山あるので、どんな規模のカフェでも始めやすいような幾つかのプランがあると良いのではないかと感じます。
Let's try reuse !
オールプレス・エスプレッソとのプロジェクト成功を機に、大型賃貸レジデンス共用部ラウンジの紙コップ削減、地域コミュニティイベントへの参加など、環境に対して同じ志を持つ多くの人たちと協力してきました。私たちは様々なビジネスオーナーと連携しながら、プラスチックの削減、リユースカルチャーを推進していきます。リユースやKeepCupについてご興味がある方は、ぜひご連絡ください。一緒にアクションを始めましょう!