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covid and reusables

1/26/2022
Last update: 2/19/2022

野火のように世界中に広まり、流行している新しいウイルス。なるべく感染が広がらないようにと、おうちにいる時間が増え、現代社会について考えを改めている人も少なくないのではないでしょうか。

当たり前のようにあった平凡な日常がなくなり、それにも慣れてきました。「コーヒーをテイクアウトする」くらい小さなことでさえ、コロナ禍に入って変わったことのひとつです。健康的で地球想いなリユースカルチャーは中断してしまい、お店は再び使い捨てカップを推奨するようになりました。それは人々の「漠然とした恐怖」が後押ししたものです。

誤り導かれた恐怖

2010年代は、プラスチックを使い捨てしまう習慣を終わらせるために、広く歩幅を取って前進してきた10年でした。ストロー、テイクアウト用の容器、コーヒーカップ、プラスチック袋と幅広く使い捨てされ続けてきたプラスチックですが、ここ数年間は特にこの積み上げてきた無駄遣いに終わりを告げようと世界中が意識を高めて尽力してきました。

プラスチック袋は有料になり、人々はお買い物バッグを持参するようになりました。
人々が目を覚まし、自分たちが住む環境を自分たちで守る責任があるということに気づき、その考えに基づいた習慣により綺麗な世界が再構築されようとしていました。

しかし、予想外のコロナウイルスによって、今まで成されてきた進歩が様々な場で一旦ストップしてしまったのです。コーヒー産業はその代表的な例です。衛生・安全面の配慮により、使い捨てプラスチックカップを積極的に使うお店が再び増えたのです。

しかし、実際に使い捨てカップを起用することによってコロナの感染リスクが減らせるということは一切わかっていないのが現実です。この疑問は、後戻りできないような環境へのダメージを加えてしまう前に、はっきりと検証されるべき内容です。

数々の証言

2020年7月、世界中にいる119人の専門家が「再利用容器を使うことによる感染リスクはない」という言説を明文化しました。また、BBCニュースのレイチェル・フリントは「しっかりと洗浄されていて、人同士が接触せずに段取りを組むことができれば、再利用カップの利用になんらリスクはありません」と発言しています。オーストラリア国立大学医学部准教授のサンジャナ・セナナヤケもまた、マイカップのような再利用素材ではなく使い捨てカップを使うことに、衛生面でのメリットは見当たらないと述べています。

生産、輸送、在庫管理など多くの工程を踏んでお店に届くプラスチックカップ。感染のリスクは、消費者の手に届いてからだけではないことを忘れてはいけません。使い捨てカップは、接触感染のリスクを防ぐための解決策ではないことがわかるのではないでしょうか。

ウィルスが広まると同時に、漠然とした不安が人々の危機感を煽るようになりましたが、科学的な知見を踏まえて考えることが重要です。使用直前に洗うことができる再利用カップは、むしろ衛生的であるということがより周知され、エコの推進力を復活されることを願っています。

消費者としてできること

サステイナブルな世の中にしていくことは、難しいことではありません。利便性に振り回されることなく、一つひとつの行動が環境に与える影響について考えて動けばいいのです。たとえ、どんな小さい行動であっても。朝のコーヒータイムに、毎日消費している使い捨てカップをマイカップに変えるだけで、自分にとってひとつの「当たり前」を定着することができるのです。それだけではなく、お金も貯まっていきます。一回数円安くなるだけですが、積もると大金になります。

再利用カップを使う上で大切なのはそのエチケット。いつも綺麗に洗って、お店に持っていくまでに乾いていることを確認してください。接触を少なくするために、マイカップの蓋は取り外した状態で店員さんに渡しましょう。マイカップの利用を受け入れないお店では「店内用のマグカップに入れてください」とお頼みしましょう。そこからテイクアウトの場合、マイカップに自分で移すのは自由ですので、エコな工夫を加えてみましょう。そして、サステイナブルなマインドを持ったカフェを応援することが重要な鍵を握っています。コミュニティ意識を持って、環境への思いを少しずつ広めていくことが大きな変化に繋がります。

カフェのオーナーとしてできること

カフェのオーナーとしてできることは、お店にサステイナブルな選択肢を持つことからはじまるのかもしれません。マイカップ割を導入したり、またはマイカップの販売までを行うカフェが増えています。マイカップ割以外にも、マイカップを持ってきた人を対象としたポイントカードを設けるなどもおすすめです。環境に優しいだけでなく、使い捨てカップに割く費用も抑えることもできます。また、エコな暮らしに対して意識的な層にターゲットを定めることもでき、ブランディング面でも強化されたというケースが相次いでいます。

前を向いて歩こう

withコロナ時代に突入し、ニュー・ノーマルを開拓する中で私たちは一人ひとりが皆繋がっていることを実感するようになりました。そして、世界的な動きが、一人ひとりの行動から成り立っていることも実感するようになったのではないでしょうか。私たちは安心できる世の中にする力を持っています。そんな気持ちを持って、サステイナブルな選択をして清く生きていく2021年にしたいと思っています。

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